VISUAL ART CENTER INC. 株式会社ビジュアルアートセンター

映像制作におけるシナリオとは

シナリオは映像制作の流れに沿って、撮影を行う場面設定、セリフ、ナレーションを文字にしたものを指します。このシナリオをもとに、どのような映像にするか絵コンテを描くことになりますので、ストーリー性のある映像制作には欠かせません。
ストーリーを追わないで撮影する場合にはシナリオを作らず、企画書や構成表などで代用して、絵コンテ作成に入る場合もあります。

シナリオ作りの流れ

映像制作で重要なシナリオ作りの流れをご紹介します。

1．全体像の把握
映像撮影のためのシナリオを作る際には、まず映像制作の企画書をもとにシナリオの全体像を把握することが大切です。制作する映像の長さはもちろん、伝えたいメッセージ、ストーリーを3行程度でまとめてみると、シナリオを作る際に映像制作の目的から外れていないかを確認しやすくなります。

2．メッセージや情報の配置
次に、ストーリーの中でどのような展開にしていくのかというシナリオの柱「プロット」の作成に入ります。プロット作成では、動画において伝えるべきメッセージや情報を網羅するように配置しなければなりません。

3．シナリオの詳細設定
最後に、場面設定の詳細やセリフ、ナレーションを細かく書き込んでいきます。絵コンテを担当する人がシナリオを読んで情景をイメージできるように、伝わりにくい部分には細部まで説明を入れてください。

4．映像にして不自然でないかをチェック
シナリオの校正を行う際には、シナリオを作成した人とは別の人がチェックを行うことが大切です。あまりにも不自然な場面設定がないか、自然に頭に入るセリフになっているかなどをチェックしていきます。書き言葉と話し言葉では、受け取る側の印象や理解が大きく異なりますので、実際に声に出して読み上げてみることが重要です。

シナリオ作りのポイント

シナリオを作る際のおおまかな流れがわかったら、次はシナリオ作りのポイントをご紹介します。

・設定を具体的にする
映像制作のシナリオでは、「いつ」「誰が」「どこで」「どのような理由で」「何をした」ということが具体的に示されていることが大切です。基本的な部分があいまいになっていると、制作した映像を見る人もモヤモヤした気持ちになってしまい、期待した効果が得られなくなりかねません。

・興味を引く内容かどうか点検する
見ている人が興味を持って注目してくれるかどうかは、映像制作の目的の第一関門です。作成したシナリオを読み返してみて、テンポ良く展開しているか、このまま続きを見たいと思うかどうかを点検してみることが欠かせません。

・意図したメッセージが伝わるか点検する
映像制作に凝りすぎて、意図したメッセージが伝わりにくくなっている場合があります。映像内で話し言葉はわかりやすいか、メッセージと場面設定の雰囲気が合っているか確認し、全体のバランスを調整していきます。

京都にある株式会社ビジュアルアートセンターでは、メッセージが「伝わる」だけでなく、「行動に移したくなる」シナリオ作りを行っています。映像制作をお考えの方はぜひご相談ください。